なみなみとしたひがめ

まとまった文章を書く訓練とかなんとか

力の源泉

人間は自由を求める。

人間は秩序を求める。

どちらも、おそらくは事実だろう。

それは状況によって左右されるにすぎない。

個人を越える何かしらの力というものは、別に地の底や天の果てから降ってくるものではない。

そのようなものが成り立つのは、望まれたことによる。

自らの及ばない現実に直面した結果として、人間はその時々の都合で希望を形成する。

えてして形のないものこそ、形のあるものからでてくるのだ。

委ねた時に失うものがあることは、あらかじめ確認しておいた方がよいだろう。

人間社会とは、最終的かつ現実的に、一人一人の具体的な誰かのことだ。

困難な時代の権力の動向は、平穏な時代のそれと特段変わらない論理で動いている。

何年かぶりの発掘

うわぁ。

最初に出た言葉はおおむね、そのようなものだった。

次に出てきたのは、嫌な汗。

額や脇からじわりと、たらりと、冷や汗が出る。

そう、先ほど私は何度目かの自身の黒歴史と遭遇したのだった。

このブログのことである。

とくに迷うことなく、過去記事は速やかに荼毘に付された。

恐らく自分の書いたものとか作ったものとか、一切の成果物のようなものに対して

恥じることなく接することが出来る日は来ないだろう。

私はそういうタイプの人間であり、その手のものを出力することに長けている。

だったらどうするのか。おそらく解決策はいくつかあるだろう。

数をこなして書きなぐり逃げぬけるのが、一番手っ取り早い。

幸いにして、人生どこかに青山あり、である。

もしくは、徹底的に形式に準ずることによって個を封じるか、であろうか。